みんなでとったぞ,インパクトファクター(IF)GTCSの取り組み

2018.5.18

日本胸部外科学会会員 各位

「みんなでとったぞ,インパクトファクター(IF) GTCSの取り組み」

GTCSは本会、日本呼吸器外科学会のOfficial Journal、日本心臓血管外科学会のAffiliated Journalです.

理事長/GTCS編集委員長 大北 裕

2018年3月始めにClarivate Analytics社(旧Thomson Reuter社)から2016年の論文からScience Citation Index ExpandというデータベースにGTCSがIndexされると通知がありました.2015年12月にIF申請を行い、2年3ケ月経過後の吉報です.通常であれば来年(2019年)リリースされるIF 2018(2016-2017出版論文が分母)から適用になります.しかし,IFの予備段階的なデータベースであるEmerging Sources Citation IndexにはGTCSは2015年からIndexされているため、現在,2018年発表のIF 2017(2015-2016出版論文が分母)でつく可能性があるかどうか問い合わせ中です.また,具体的なIFの数値については、当方には未だ知らされていません.

これも皆様がGTCS充実のため,論文作成,査読などに払われたご努力の賜物と感謝しています.編集方針は従来と何ら変わることがありません.IF計算の分母である総論文数を減らし、引用頻度の高いoriginal article、reviewを増やし、case reportを絞っています。この結果、original articleのaccept率が約50%、case reportが30%前後です。GTCSとしては質の高いoriginal article、reviewのご投稿を歓迎します。また、学術集会における招請講演、卒後セミナーでの演者の先生方にお願いですが、是非ともinvited review articleとして、GTCSにご投稿下さい。この一環として、“Controversies in Thoracic Aortic Aneurysm Surgery”をテーマとして、国内外の著名な先生方に執筆を依頼し、GTCSでの発刊を今年中に予定しています。次の企画として一方、原発性肺癌の特集号を企画しています.

すでにインパクトファクターを取得している雑誌”(J Thorac Cardiovasc Surg、Ann Thorac Surg、Eur J Cardiothorac Surg、Circulation、Cir J、J Art Orgなど)に論文を投稿されるときには、2016年、2017年発刊のGTCSに掲載されている論文を引用してください。心臓、呼吸器、食道各領域の分野別の2016、2017年論文リストはGTCSホームページに掲載します。引用頻度の高い本学会学術委員会の学術調査報告書(Annual report)もフリーアクセスとなっています.現在2015年度の集計結果を鋭意作成中です,もうしばらくお待ち行ください.

従来と違って今年からは,GTCS論文を引用すると,GTCS IFに寄与します.注意が必要なのは、沢山の GTCS論文を引用しすぎると,self-quotation checkに抵触します.また,2015年以前のGTCS論文を引用されても2018年以降のIFには反映されません。2016年、2017年のGTCS論文引用をお願いします.

会員諸兄のご協力を以て,今回,GTCSがIFを獲得出来たこと,誠に欣慶至極です.今後とも,何卒宜しくお願い申し上げます.

2018年5月