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若手医師からのメッセージ

2014年掲載

昭和大学病院 呼吸器外科
富田 由里

 私は卒後10年目で、呼吸器外科に入局して8年目となりました。外科医としては、修練の途中ではありますが、諸先輩の先生や後輩に恵まれて日々とても充実しています。学生時代は、外科は女性だし、きついことはできないと始めから諦めていましたが、初期臨床研修医で昭和大学の呼吸器外科で研修させていただいた時に、自分の考えが違ったことに気付かされたことを覚えております。

 初めて見た呼吸器外科の手術では骨を切るなどの大胆さと血管床剥離などの繊細な操作の両方をかねそなえていましたが、特に繊細な操作の丁寧さに感動しました。また、仕事自体の忙しさは決して胸部外科医特有のものではないことは、他の科を研修していくうちに実感でき、気がつくと手術の素晴らしさに惹かれ、自分もこの手術をしてみたいと思い、呼吸器外科に入局を決めていました。

 今現在、胸部外科に興味を持っていても、「忙しそう」「辛そう」「手術が難しそう」など、悩んでいる人も居られると思いますが、実際に興味をもっている科で働くことが何よりも医師として、この先ずっと働き続けることのモチベーションになると思います。手技は誰でも努力をするから出来るようになるのだということは、先輩医師から教わりました。そして、努力するためには、やはり興味がないと続けられないのだと思います。

 また、特に女性医師は「女性であること」で悩むこともあると思いますが、呼吸器外科医は全国的にも想像以上に女性が多く、また近年増加傾向です。器具の進歩などで体力的な問題も解消されてきており、多くの女性医師の諸先輩方が働き続けている、そのことが女性であることのデメリットが少ないことの証明ではないでしょうか。今、「胸部外科?」どうしようかなと悩んでいる方は、既に胸部外科医としての一歩を進んでいるのかもしれません。ぜひ、そのまま進んで欲しいと思います。その好奇心が、手技の向上だけでなく、仕事の充実感につながると思います!

昭和大学病院 呼吸器外科
氷室 直哉

 私は卒後5年目、昭和大学の呼吸器外科医師として働いております。

 学生時代は内科医を目指しており、あまり外科に魅力を感じることなく過ごしてきました。私が呼吸器外科になろうと決めたのは研修医になってからでした。研修医として最初のローテートが呼吸器外科で、手術室での生活からスタートと思いきや初日の内容はなんと往診でした。当時、私が研修を行っていた東北の病院では、呼吸器外科の先生が術後の往診をこなし、肺癌の術後化学療法、気管支鏡検査や気管支動脈塞栓術もこなし、さらに手術も年間300例近く行っていました。このアグレッシブさと、最初から最後まで患者さんに寄り添って治療を行う姿勢に惹かれ、気づいたら呼吸器外科を選択していました。

 2011年3月11日には震災に遭い、自分の働いていた病院は半壊してしまいました。当時、あまりのできごとに行き先が見えず、絶望と無力さを感じたこともありました。しかし昭和大学の先輩医師に温かく迎え入れてもらい、現在は非常に充実した日々の中で切磋琢磨しております。

 胸部外科というと手先が器用な人が行い、忙しくて常人にはこなせないという印象の方もいるかもしれません。かくいう私もそう思っていました。しかし現実は大きく異なり、日々の研鑽を怠らなければ呼吸器外科医としての魅力と面白さを感じてもらえると確信しております。今の私の原動力は多くの患者さんに「先生が担当で良かった。」と言っていただいたことです。なかなかすぐには魅力を実感できないかもしれませんが、『百聞は一見に如かず』です。将来を悩んでいる方は是非、一度我々の仕事を見ていただきたいと思います。その先には皆さんが考えている以上の素晴らしい世界が広がっています。